良い仲間づくり

 まだ5月のカレンダーも10日ほど残っていますが、今年は梅雨入りの時 期が早いようで近畿、東海まで発表されました。続いて関東が梅雨入りする 日もそう遅くないかもしれません。本来、5月は五月晴れと言われるように 晴天と深緑と青空が気持ちよく、さわやかな風が吹く季節で植物の種まきや 野菜の苗植えなど活動も充実する時期です。今年は観光バスを使用しない形 での親子遠足を計画し、少しでも顔を合わせてクラスメイトを知るきっかけ を作りました。せっかくなので、ぜひどの学年も実施に至りたいと願ってい ます。てるてる坊主を作って飾る園児たちの思いが空に届きますように。 保護者の皆様も長く続く感染症予防対策で制限される生活で疲れも蓄積さ れておられることと思います。お子さんと一緒に歩いたり、体を動かしたり して気持ちを発散してみてくださいね。そして、同じクラスになった方々と の出会いを大切に良い仲間になってください。

 5月から2才児親子教室のバンビルームが始まり、自分たちより小さい子 を目にするようになったせいか年少組の子どもたちが急にたのもしく思え る瞬間が見られるようになった気がします。今年度初めての「お遊びの会」 にお越しになった方からも「穏やかで優しい雰囲気の中で園児たちがいきい きと遊んだり活動したりできる保育を展開できる先生方が素敵ですね」と声 をかけていただきました。また園庭での遊びの時間が重なったのでお帰りに なる際に「園児の皆さんがよく声をかけてくれて嬉しかったです」と感想を 伝えてくださった方もおられました。幼稚園の中では先生も子どもも良い関 係を築きつつあります。そして良い関係の環境の中で子どもたちは健やかに 大きく育っていくことでしょう。

園長 熊田佳美

プラス思考を忘れずに

 今年の春は桜やチュウリップの花々の開花が例年に比べ早かったので、園 庭のつつじが追いかけるように咲いて植栽に色を添えてくれています。4月 から環境が変わった園児たちも自分のクラスの中に根を下し、笑顔で園生活 を送れるような時期になりました。その一方で、気を張って頑張っていた緊 張がゆるみ、本音が見え隠れし始める時でもあります。急にわがままを言っ たり弱気なことを言ったりし出すかもわかりませんが、子どもの言葉だけで 心配するのではなく、担任や幼稚園の先生たちにも園の様子を聞いてみてく ださい。お子さんが自身の枝葉を増やして成長していくために必要な育て方 のヒントが見えてくると思います。

 これからしばらくの間は、気候が良く戸外での活動が気持ちよい時期が続 きますね。子どもたちが思い切って園庭で遊べるように、砂場の砂の清掃、 補充やアスレチックと固定遊具の点検を専門業者で実施し、田んぼや植栽の 草取りを職員で行いました。また、年長児が田んぼに入って田植えをしたり、 子どもたちと花の種まきや夏野菜の苗植えを楽しんだりして子鹿幼稚園の 庭づくりをしていきます。年間行事のひとつ、春の親子遠足は、あいにくバ スを使っての遠出は叶いませんが、自然や遊具が程よく配置された地域の公 園にそれぞれ学年で出かけて親子揃って親睦を深められるようにと企画し ていますので、ぜひ楽しみにしておいてください。比較的長いゴールデンウ ィークも、それぞれのご家庭で過ごし方を考えておくと休日の時間を有効に 使えて楽しく過ごせるのではないでしょうか。どうせコロナで何もできない。 と考えるよりも嬉しいことや楽しいことの中から今できることを見つけて、 健康に過ごしましょう。

園長 熊田佳美

お子様の進級・ご入園おめでとうございます

 温かい日和の春、桜やちゅうりっぷの花々が早くに咲いて、子どもたちの新学期を今か今かと待っていました。私たち職員も、園庭や園舎の環境整備、新学期の保育活動準備、職員同士の話し合いなど、新年度のスタートに合わせて進めてきました。一年前は、園庭には子どもたちの姿は無く、ただ季節だけが変化していく毎日だった事を思い出します。こうして進級や入園を喜び合って、新しい出会いで始められる年度のスタートは本当に嬉しいものですね。まだまだウイルス感染予防には油断ができませんが、石鹸での丁寧な手洗いとマスクの適時利用をいつも心がけ、免疫力アップにつながる心と身体の栄養を吸収しながら毎日楽しく元気に過ごしていきましょう。

 家庭生活を離れ集団生活の一歩を踏み出す新入園児、担任やクラスメイトが変わる進級児。しばらくは緊張が続く子もいるかもわかりませんが、園ではお子さんが幼稚園の中で居心地の良い場所や好きな遊び、好きなお友だちを見つけられるように努めます。また、担任をはじめ職員全員で協力し合いながら一人ひとりのお子さんをサポートいたします。どうぞ安心して私たちにお任せください。春休み中の預かり保育で嬉しい出来事がありました。その男の子は、照れ屋で自分の表現が上手くいかず、誤解を招くような言葉や行動を発してしまう事がたまにあります。その度に、相手が不快な思いを受けて怒ったり泣いたりした様子を目の当たりにして、子どもなりに後悔したり考えたりして対人関係を学んでいます。照れ屋がゆえに、それまで挨拶も恥ずかしがって声が出ませんでした。預かり保育中、その男の子が得意とする折り紙やカードゲームのUNOをして一緒に遊びました。できるだけいっぱいコミュニケーションをとってみました。その日の帰りの出来事です。靴を履き終えたその子が、振り返って元気な声で「さようなら」と言ったのです。その子は前からこの瞬間を待っていたのでしょう。とてもいい笑顔をしていました。

園長 熊田佳美

お子さまの卒園・修了おめでとうございます

 園庭の花々が咲き出し、見上げると桜のつぼみも膨らみ始めました。いよいよ卒園・修了の時を迎えます。今年度は57名の年長児が卒園し、41名の年少児と53名の年中児が修了します。毎日積み重ねてきた園での集団生活の中で、たくさんの経験をして、どの子も大きく成長しました。

 昨年、突然に発令せざるを得なくなった「臨時休園」から一年が経ちました。この一年を振り返りますと、常に「感染症予防」がつきまとう生活だったように思います。ただ、園行事について年度の前半は何をするにも中止、休止、といったやり方で決定していたことが、後半は最善の時期、方法はどうしたらよいかと進めてこられたことに大きな違いを実感しています。また、保育活動中の園庭での戸外遊びは一年を通じて制限することなく行いました。おうち時間が増えて、室内で過ごすことが増えた子どもたちにとって、思いっきり走り回って、季節の移り変わりを体感しながら伸びやかに遊ぶことができたのは何よりも幸いに思います。先日、園生活最後の体育教室で年長の子どもたちがタイムリミット制のリレーをしていました。泣いたり笑ったり一緒に過ごした同士で一つのバトンを繋いでいく様子に胸が熱くなったと同時に、一人ひとりの走る姿の頼もしさ、逞しさに感動をもらいました。 

 ベストを尽くしているつもりでも至らぬ所もあり、時には不安や不快な思いをさせてしまった言動もあったかもわかりません。そんな私たち、園の教職員に寄り添ってくださっている保護者の皆様には、本当に感謝しています。心を込めて“ありがとうございます”の気持ちをお届けいたします。

 なお、子鹿幼稚園が加盟している「千葉市幼稚園協会」と最近ニュースで騒がれている「全国私立幼稚園連合会」は無関係の団体であること、申し添えておきます。  

園長 熊田佳美

大人気のリーダー活動

 春の風を感じる季節になりました。昨年からの感染症対策の中での生活も一年が経とうとしています。今年度は保護者の皆様に園に足を運んでいただく回数が激減する中、ようやく実施できた「子鹿パーティーの劇の発表」でした。園児たちの舞台はいかかでしたか。

友だちと慣れ親しんで楽しそうにしている様子、先生の話を聞いて上手に行動している様子等々、しばらくぶりに見た園生活の一コマから我が子の成長を感じられたのではないでしょうか。その力は毎日の繰り返しの中で、様々な体験をしながら少しずつ積み重ねてきました。日頃、形では見えにくい部分の育ちを発表の機会に感じ取っていただけたものと信じています。学校教育においても体験学習の重要性が取り上げられていますが幼児教育もまた同じです。特に子鹿幼稚園では保育の特色の一つに挙げて園児たちが日々の体験や経験をたくさんできるように心がけています。

最近、年少組の子どもたちが「牛乳当番」を始めました。年中、年長組になるとリーダー活動があります。年少の牛乳当番は、先生と一緒に4人くらいずつで出かけて、「こんにちは」「牛乳を取りに来ました」「私(僕)は、○○組の~です」と名乗って1本ずつ牛乳を受取り、「ありがとうございました。」「さようなら」と一連のやり取りをした後、クラスの子どもたちの所まで牛乳を配達します。年中のリーダー報告は二人組、年長のリーダー報告は一人で職員室まで出かけます。どの子も、この当番がとても好きなようで、自分の番が巡って来るのを毎日楽しみにしている様子が伺えます。園児にとって、頼りにされて役に立つことができた喜びを感じられる魅力ある体験なのでしょう。

 子どもが張り切って何かを頑張る姿は見ていてこちらも嬉しくなります。

園長 熊田佳美

コミュニケーション力の蓄積

 3学期が始まったと同時に千葉県を含む対象地域に発出された緊急事態宣言を受け、再び保育行事や活動の変更を余儀なくされました。それでも変わらず元気にしている園児たちを見ていると、頑張らねば!という思いが湧いてきます。子どもの成長をご覧いただく節目の3大行事のうち、プレーデーは内容を縮小して各ご家庭から1人だけの参観、お店屋さんごっこは参観を中止。やむを得ずとはいえ保護者の皆様に様子をご覧いただく機会が激減している中、これから迎える子鹿パーティー(劇の発表)は、これまでに学んだ感染予防対策を十分に生かしたうえで、無事に行えるように切に願っています。

 園ではホールのステージを使っての劇の練習が始まりました。役のお面をつけて嬉しそうに取り組んでいますが、時間が経つにつれ、出番が来ないと飽きてしまってふざけ始める子もいます。そんな時、担任は「お友だちがどんなふうにしているか見ていてね」とか「お歌を歌って応援してあげようね」など声かけをして気持ちを持続させてクラス全体でお話が進んでいくよう心がけているようです。終わりに「みんな今日の劇はどうだった?」と尋ねると、ほとんどの子どもたちが「楽しかったー!」と答えます。時々、「つまんなかった。だって○○ちゃんが…なんだもん」と活動中に友だちとのトラブルがあったことを漏らす子がいると、「どうしたらそうならなかったのかな」と解決の方法を子どもたちに投げかけています。人と人との触れあいが制限されている辛抱の生活が続く中でも、子どもたちは心を通わせ喜怒哀楽の気持ちの表現の仕方や受け方を日々学んでいるのですね。

園長 熊田佳美

一歩一歩前進できる年に

早いもので令和3年。謹んで新年のお慶びを申し上げます。

昨年は思いがけずコロナ禍での生活になり緊張が続く日々を過ごしました。保護者の皆様には毎日の検温や体調管理など園活動へのご理解やご協力を賜りましてありがとうございました。新たな年も健やかに過ごせますよう引き続きお力添えをよろしくお願いいたします。最近子どもたちから聞くようになった「○の呼吸、△ノ型」という台詞。社会現象にもなっているアニメに出てくる技のようですが、自身の呼吸、型で災いを封じ、笑顔溢れる元気な毎日にしていきたいですね。

これからの3学期は一年間の保育活動のうちの集大成の学期になります。2月には開催時期を遅らせた「子鹿パーティー」を予定しています。各クラスで取り組む劇は一人ひとりに配役があって、歌、台詞、踊りの振り付け、登場や退場のタイミング、舞台上での立ち位置など覚えることがたくさんあります。そして小さな役者たちが協力し合って一つの劇を作り上げていく実り多い活動です。どの子も今までに経験して身に付けてきた力が充分に発揮でき、達成した満足感を獲得できますように。また友だちと力を合わせることの大切さを実感できますように。どの子も主役であるかのようにきらりと光りますように。

 今年の干支は「丑(うし)」。十二支のはじまりという絵本のストーリーの中で、歩くのに時間がかかる牛は前の晩(大晦日)から御殿を目指して歩き出します。冬休みの終わり、ぎりぎりになってこの手紙を書いている私は牛を大いに見習わなければいけないですね。冗談はさておき、目標達成に向けて必要な動向をしっかり見極め、実り多い年にしたいと思います。

園長 熊田佳美

功を奏する体験

 今年のカレンダーも残す所あと1枚になりました。月日が経つのはあっという間ですね。特に今年は疫病との長期戦を過ごしてきました。卒園、修了、入園、進級といえば園児にとっても私たちにとっても幼稚園生活の重要な節目です。その節目が特例の年でもありました。おそらくずっと歴史に残ることでしょう。特例が生み出した新たな発見もあった年でした。どんなことかというと、一つ目はプレーデーの縮小です。子どもたちの取り組みに余裕があり、日々の保育活動の中で無理なく覚え、達成できた体験になりました。

次に芋ほり体験。当初幼稚園の畑で行う予定だった年少さんも大型バスに乗って農家の方が育てた畑のさつまいも掘りができました。その次に実施した収穫祭では、夏に行えなかったカレー作りを年長さんとしました。子鹿米の入ったご飯で食べたカレーライスは最高に美味しかったです。最近ではお店屋さんごっこに向けてどのクラスも品物の制作活動を行っていますが、お客さんの数(今回は子どものみのため例年の半数)を作れば間に合うのでより丁寧に無理なく個数をこなしているように見えます。室内で制作時間のみに追われるのではなく、晩秋の晴天の中、広い庭で思い切り走り回って友だちや先生と遊ぶ姿が嬉しく目に映りました。柏餅のかわりの月見だんごの土産、夕涼み会の土産代わりのハロウィーンのお菓子、子どもの育ちに合わせて楽しめる学年ごとに開催したお楽しみ会の実施などなど功を奏した保育活動となっています。年の瀬にはクリスマスパーティーと餅つきの行事があります。子どもたちが季節らしい楽しさを心と身体で感じられるように知恵をしぼりたいと思っています。

 その一方で残念に感じているのは保護者の皆様と幼稚園、保護者同士のコミュニケーションが薄くなってしまっている事です。些細な出来事でも顔を見て話をするだけで互いに浸透しあえる積み重ねができないでいるもどかしさは否めません。個別面談では担任とお子さんの話を共有し、どうぞ有意義な時をお過ごしください。

園長 熊田佳美

日々成長している子どもたち

 いつの間にか季節は秋に変わり、日が短くなったり朝晩の冷え込みを感じたりするようになってきました。雨天の多い年度を過ごしてきましたが、平日の実施とはいえ園児全員が参加して無事に「プレーデー(運動会」)を終えることができ、園児たちのそれぞれの成長の節目をご覧いただけたのではないかと実感しています。ご家族の皆様には、新型コロナウイルス感染症予防を踏まえての開催に関わるお願い事に協力いただきまして本当にありがとうございました。

 これから迎える11月の「お店やさんごっこ(制作活動)」や2月に予定している「子鹿パーティー(舞台発表)」も保護者の参観を中止したり制限したりする中での実施になるため、PTA予算でお伝えの通り「行事記念DD」を園主体で作成し、皆さんにお配りできるよう取り組んでおります。
引き続き、ご理解とご承知をよろしくお願いいたします。

 それにしても、年長さんの「南中ソーラン」の演技や「クラス対抗リレー」は見応えある種目でした。可愛い動きで「かけっこ」や「ダンス」を大勢の人の前で初めて披露した年少さん、1年の成長の大きさが目に見えて感じた年中さん、そこからの更なる成長に感動し、とても嬉しい気持ちになりました。意識して鍛えてできるようになる成長と日々の生活の中で自然に身につく力がありますが、自由遊びの時間に「逃走中」と言いながら夢中で走り回る年長児の走るタイムは日に日に速くなっていたように感じます。また、園庭開放の時間も右から左へ、左から右へとどこまでも走っている子どもたちや、アスレチック脇の築山を丸太に合わせてぴょん、ぴょん、と下りてきたり駆け上がったりする子どもたちを眺めていると、全身を使って遊びながら足腰が鍛えられている様子がよくわかります。今後も日々の積み重ねで力をつけて、益々頼もしく育っていくことでしょう。

園長 熊田佳美

興味や関心から繋がる学習

 昨年、台風15号が千葉市付近に上陸、通過してから早いもので一年が過ぎました。根っこごと傾いてしまった園庭の青桐とアキニレの木は、新芽が育ち、枝葉がふさふさとなり始めており自然の再生力のすごさに驚いています。また、例年に比べて遅い時期の田植えに加えて7月の長雨と8月の猛暑で心配していた稲の成長も、思っていた以上に米の出来も良く収穫が楽しみになりました。

 子どもたちも6月の始まりの時の様子とは違い、あっという間に園生活に馴染んで先生や友だちと関わりながら賑やかに毎日過ごしています。自分のクラスにしっかりと着地して根っこを生やしているといったあたりでしょうか。そんな中、年長さんのクラスでお弁当の時間を一緒に過ごしました。その日、私のデザートは大好きなバナナ。大胆にも袋に入ったまま持っていたので、字の読める年長児に「エクアドルって何?」と聞かれました。「国の名前だよ。園長先生が食べているバナナは、エクアドルっていう国で育って、船に乗って海を渡って日本に来たバナナだね」と答えました。すると、次は「エクアドルってどこにあるの?」の質問。世界地図を見せた方が早いと思い、次の日、ネットでダウンロードした世界地図をコピーしていたら担任の先生が私よりも分かりやすい幼児向けの世界地図を用意していました。ちょうど万国旗作りをプレーデー(運動会)に向けて制作する時だったようで、それぞれの国ならではのデザインで国旗があることや、デザインには意味がある話を興味深く聞いていました。未知で未体験の子どもたちからは、「どうして?」「なあに?」と質問攻めにあうことが少なくありません。その「なぜだろう?」から始まって、もっと知りたい気持ちや分かって嬉しい気持ちを繰り返すことが、考える力に繋がっていくものと思います。

 先日は「どうして園長先生の歯は少し出ているの?」と優しいのか厳しいのかわからない質問を受けました。一瞬、答えに困りました(笑)。

園長 熊田佳美