明けましておめでとうございます。
3年近く過ごしたコロナ禍ですが、病症がなんとなく見えてきたことや国内での治療薬の承認が進んだことなど私たちの社会生活が少しずつ緩和されていくのかなと期待をもって新年を迎えました。
冬休み中は人の流れについてコロナ禍前と比較した報道を多く目にしましたが、まだ3歳から5歳くらいの子どもたちにとってはコロナ禍が人生のスタートなのでコロナ禍前を振り返るということはほとんどなく、今この時から前進あるのみなのかなと思います。また私たち大人にとっては世界規模で起こった感染症の脅威と過ごした日々が「あの時は大変だったね」と昔のこととして語れる未来が一日でも早く訪れてほしいですね。
2学期の終盤は学級閉鎖等でなかなか園全体が揃わない状況が続きました。いつものように門で挨拶をしながら園児を迎えていた際に「あのね、私ね、幼稚園に行きたくて行きたくてたまらない気持ちなの」と声をかけられました。ある先生は面談時に「園児の虐待のニュースを見た我が子が幼稚園はすごく楽しい所なのにこの子たちはかわいそうだね。と娘が言っていました」とお話してくださったと教えてくれました。どちらも年長さんの女の子。国に緊急事態宣言が発令されて6月入園が園生活のスタートになった子どもたちです。幼稚園生活の殆どをコロナ禍で過ごしてきたにもかかわらず、社会生活に欠かせないコミュニケーションの芽を出した園児たちからもらった言葉はいつも以上に重みを感じました。その芽が摘まれることなく膨らんでつぼみとなり花開きますように!
2023年はうさぎ年。月並みですが、みんなで「ホップ ステップ ジャンプ!」飛躍の年にしましょう。
園長 熊田佳美