そよ風が暖かな春の空気を運んでくる季節となりました。その空間の中で元気いっぱい走り回り、声をあげながら遊ぶ子どもたちを眺めることが叶わない3月になってしまいました。このまま卒園・修了の時を迎えます。
今年度は48名の年長児が卒園し、52名の年少児と55名の年中児が修了します。毎日積み重ねてきた園での集団生活の中で、たくさんの経験をして、どの子も大きく成長しました。
園長という立場になると時おり決断が必要になる事があります。その決断は、園児はもちろんのこと、保護者の皆様、先生方、幼稚園に関わる皆様に多大な影響を及ぼします。自分の欲望は極力控え、その時々の状況で最善の判断ができるように精一杯努めているつもりでも、時に判断を誤り、ご迷惑や不快な思いをさせてしまう事もあるでしょう。(悪かったなあ)と気落ちしている時でも、大人の都合を知ってか知らずか普段と変わらず楽しそうにしている子どもたちに何度も救われました。また、幅広い心の受け皿を持って園に寄り添ってくださっている保護者の皆様には、本当に感謝しています。ありがとうございました。
出会いと別れを繰り返す春。この春は、思いを同じにして一緒に保育をしてきた先生との別れがあります。子鹿幼稚園の2才児保育“バンビルーム”を理想の形に方向づけてくれた「みい先生」お疲れさまです。そして、ありがとうございました。
園長 熊田佳美
私の保育はこの子鹿幼稚園から始まり、20代の頃、園長先生やいくの先生と保育を共にしてきたというご縁もあって8年前に復職しました。時が経って、我が子を連れた卒園生と嬉しい再会が続いたり、今だからこそ必要とされている2歳児の保育に携わったり、日々の中でたくさんの素敵な体験とたくさんの喜びをいただきました。どうもありがとうございました。
ニンマリ眺めたり、クスッと笑ってしまったり、子どもを見つめる大人のまなざしがいつも温かでありますように。 どうぞお元気で。
本田 美穂子