ことのほか今年の冬は寒さが厳しいように感じました。節分の豆まき行事の際に冬から春に季節が変わる話を園児たちにしたものの、春らしい温かさが恋しい毎日です。それでも幼稚園の庭では梅の花が咲き、ちゅうりっぷの芽や菜の花の丈が少しずつ伸びています。春を感じるとともに卒園や修了が近づき、嬉しさと淋しさが入り交ざった日々がやってきました。
園児たちとは毎学期の始業式や終業式で「挨拶をしましょう」「お話をよく聞きましょう」「友だちを大切にしましょう」の3つの約束を継続してきました。テラスで会った時などに「えんちょうせんせい、おはようございます」と自ら声をかけてくれる園児には「○○ちゃん、おはようございます。自分から挨拶ができて偉いね」と言葉をかけ、はずかしげに通り過ぎようとする子には「○○くん、おはようございます」とこちらから声をかけるように努めました。日中でも「おはようごじゃいます」と声をかけてくる年少さんやバンビルームの子もいますが、「こんにちは。挨拶できておりこうさんね」と褒めます。また、お帰りの時間などにクラスの前を通ると、担任の話を集中して聞いている子どもたちの姿が見られるようになり成長を感じるようになりました。幼いがゆえに友だちを叩いたり引っ搔いたりしてしまった時や中傷することばを発した時には「大切な友だちの体や心を傷つける事は絶対にしてはいけない」と職員室で厳しく叱り、気をつけると約束したこともありました。
純粋で素直な子どもたちは言われたとおりにしてみようとする力を持っています。出来なかったことができるようになり、今はできなくてもしようと努力していることが確認できた時、とても嬉しい気持ちになります。
ご家庭でもお子さんと「ゆびきりげんまん♬」のお約束、いかがですか。
園長 熊田佳美