昨年は3学期のはじめに大雪警報が出るほど寒かったのですが、今年は 季節外れの暖かい陽気の日もあって、子どもたちが身体を動かしやすそう に園庭で遊んでいました。お正月遊びやボール、縄跳び、固定遊具、砂場、 それぞれに好きな遊びをしている中で「氷おに」や「色おに」を見かけま す。どちらも鬼ごっこがベースの遊びで、捕まったら凍ってその場に止ま る、指定した色をタッチしにいくまでの間に捕まったら鬼を交代するなど、 決まったルールに沿って遊びます。捕まえる方も逃げる方も必死です。途 中で誰かとぶつかりそうになるとひょいと避けて方向を変え、俊敏に走る 様子や、戸外で伸びやかに遊ぶ子どもたちを見て嬉しい気持ちになります。
この鬼ごっこ一つを取っても、年齢や時期で成長の変化を感じることが あります。例えば、3歳児だと鬼になってみんなが一斉に自分から離れて 逃げてしまうと心細くなって泣いてしまったり、反対にタッチされて捕ま ると泣いてしまったりしてすぐに遊びが中断してしまいますが、年中にな ると頼もしく鬼役が出来るようになります。また年長くらいになると凍っ ている友だちを助けに向かう姿や、どうやったら捕まえられるか待ち伏せ の場所を考えながら追いかける姿など遊び方に工夫が見られるようにな っていきます。
日々、幼稚園活動や遊びを繰り返す中で「知力、体力、精神力」を蓄積し てきた子どもたちが、次は舞台の発表に向けて頑張っています。一人ひと りがどんな表現をみせてくれるのか今から楽しみですね。
月の挨拶(2月)
園長 熊田佳美