幼稚園の田んぼでは稲刈りが終わり、一斉にバッタやコオロギが登場して子どもたちの虫探しを盛り上げてくれました。また今年の9月は、シオカラトンボから赤とんぼへと変化しながらたくさんのトンボが園庭に飛んでいました。きっと自然界でヤゴが無事に育ったのでしょう。
夏休み明けには静岡県のこども園で起きたバスの置き去り園児死亡事故という痛ましいニュースがありました。教育現場や保育現場は人が育つ場であると同時に尊い命を毎日お預かりする場でもあります。あんな事故は決してあってはならない事です。それだけに危機管理対策や衛生管理は園生活において何よりも重要なことと捉えていた気持ちが更に引き締められました。子鹿幼稚園における園児の安全な生活は、園の教職員ひとり一人が責任をもって日々仕事に取り組んでいることで成り立っていると言っても過言ではないと自負しております。早朝から出勤し、園舎、園庭の見回りや掃除をし、危ない物が落ちていないか、破損している箇所はないかなど確認をし、雨上がりでアスレチックの丸太が滑りやすくなっているときは乾いてから使用した方が良さそうだと情報共有をしてから保育を始めるなどしています。またバス通園、徒歩通園に関係なく朝の受け入れから帰りの引き渡しまで、園児ひとり一人の所在や健康状況を観察することに従事して何か心配事項などがあると相談の声がかかり、園児の身体の状況を確認しています。
同時に、子どもたちには命の大切さを教え、自分の命もまわりの命も守るために必要な安全生活や健康習慣を指導しています。園児たちは交通安全教室に続き、避難訓練に参加するなど体験から命の尊さを繰り返し学んでいきます。
園長 熊田佳美