昨年と同様に今年も梅雨入りの時期が早まっているような雨の天候が見 られます。その晴れ間をぬって、年長児の田植え、年長・年中の親子遠足が 予定通りに実施できました。ゴールデンウィークを明けてから幼稚園生活の 流れの感覚を身に付けてきた年少さんも親子遠足を後に控えています。健康 に楽しいひと時が過ごせますように。
今年度から園行事の誕生会を開く際は、全クラス一緒にホールで祝う形を 再開しました。年少児から年長児まで全員でその月の誕生者をお祝いします。 誕生者がステージの上でクラスや名前、何歳になるのかなど発表したり、先 生たちが練習した舞台での催し物を視聴したり、嬉しさや楽しみが詰まった 素敵な会になっています。先日の誕生会は「いっしょにハッピーバースデー」 という演目でした。話の登場人物は、うさぎとりすとぞうと卵。それぞれの 誕生の季節を迎えながら互いに誕生日を祝いますが最後まで残った卵はな かなか割れずにいます。早く会いたい動物たちが抱きしめたり温めたりして 待ち焦がれていると卵が割れてかいじゅうくんの赤ちゃんが生まれました。 赤ちゃんの誕生を喜ぶ動物たちが口々に「会いたかったよ」「生まれてきて くれてありがとう」「これから仲良くしようね」「いつも一緒だよ」と声をか けている言葉を聞いてジーンと胸が熱くなりました。最近、命を失う様々な 出来事で胸を痛めることが多かったせいかもわかりません。
命の大切さを子どもたちに伝えていく方法は、日頃の色々な場面で機会が ありますが、今回のように誕生の尊さを通じて園児たちが感じてくれたこと は、どの子にも優しく浸透していったであろうと思っています。
園長 熊田佳