人を成長させてくれる達成感

 節分に園児たちと豆まきをおこなってからは三寒四温を繰り返し春に向かうのだろうと思いきや、雪に見舞われる初春を過ごしました。外遊びが大好きな子どもたちは園庭で走り回ったり体育教室で教えてもらったドッジボールで動き回ったりして毎日のように体を動かして遊んでいます。

 室内では子鹿パーティーの劇の発表を終え、ホールで使っていた大道具がクラスに持ち込まれると、さっそく演目のごっこ遊びをして楽しんでいる様子が伺えました。週末には自分のお面や小道具を持ち帰っている様子だったので、ご家庭でもお子さんの劇の話題がしばらく続いて余韻を楽しまれたのではないでしょうか。継続して練習に励んできた演目の一つ一つは誰かが頑張ってくれて成り立つものではなく、配役を受け持っている一人ひとりの皆が持っている力を出し合ってこそ完成する活動でしたので、どの子も意欲を無くさずに「楽しかった」と最後に発する言葉を聞くことができて本当に嬉しかったです。達成感に満ちた子どもたちが一段とたくましく見えました。
3月に入ると残りの園生活があっという間です。それぞれ進級や就学に向かって蓄えておきたい力や忍ばせておきたい精神を意識して園児たちと過ごしていこうと思います。貴重な一日一日をできるだけ休まずに元気に登園できますよう、ご家庭でもより一層の健康維持を心がけてお過ごしください。

 さて、今月の保育便りでお知らせが出ましたが、この3月をもって大磯菫先生とチューリップ号運転の生駒実さんが退職されます。子どもたちの可愛らしさを見つけ出して笑い転げる優しい菫先生と安全運転で子どもたちの通園を応援してくださった生駒さんに対する皆様からの今までのご厚情に深く感謝申し上げるとともに、お二人のこれからのご健康とご多幸を心からお祈りしたいと思います。

園長 熊田佳美