幼稚園の玄関前にはキンモクセイの木があって、今年もさわやかな良い香 りを放っています。キンモクセイの花はオレンジ色で、小さなつぶつぶの花 びらが寄り添いながら咲きます。残念ながら、幼稚園の子どもたちはまだ全 員で寄り添うことが叶わない状態が続いています。昨年の突然の一斉休園から一年半が経ち、それでもなお、私たちの生活を制限し続ける厄介な病気。 ここまで長期戦となるとは想像もつきませんでした。いつも思うのは、大人 の都合のしわ寄せが子どもたちに及ばないようにしてあげたいということ。 親、教師を問わず、みんな思いは一緒ですね。無事に10月から2学期の始 業ができた時は、揃って再会できる喜びを放ちながら元気いっぱいに過ごし ていけるように期待しています。
始業が1ヶ月遅れた分、誕生会やプレーデーなど、例年にない時期に変更 しての実施となります。まず、長かった家庭での個人生活から幼稚園の集団 生活にシフトチェンジをして、課題ある活動を導入しながら生活体験を増や していけるように、先生たちも保育内容を再検討したり準備を進めたりして 過ごしてきました。お米の収穫、サツマイモ掘り体験、ふれあい動物園など 自然との触れ合いを通して感性を豊かに育み、身体いっぱい使って走ったり 踊ったりとプレーデー種目への取り組みを通して体力をつけ、何よりも家で はできなかった友だちとの遊びでコミュニケーション能力を高め、どの子も 「やっぱり幼稚園って楽しい」と思えるような社会性が養われる場所として、 毎日園児たちをお迎えします。
家族内感染や子どもへの感染の広がりが懸念されましたので、食事等のテ ーブルには透明のパーテーションを使用するようにしました。健康に過ごす ためにも、手洗いやうがい、栄養のバランスを考えた食事、適度の運動、質 の良い睡眠などを心がけていきましょう。そうそう、ストレスも大敵です。 好きなことを生活に取り入れて程よく発散してくださいね。
園長 熊田佳美