照りつける陽ざしとジメジメした雨の天候を繰り返す季節になりました。早くも熱中症や食中毒に注意をしながら生活しています。また、依然として新型コロナウイルス感染症対策を念頭においた園生活が続いていますが、昨年中止した「保護者参観」は人数、参観時間、活動内容などを制限しながら今年度は実施に至りました。通用門からお帰りになる保護者の皆様からは「成長を感じました」と嬉しい声をかけていただきました。~百聞は一見に如かず~その言葉が頭をよぎった瞬間でした。
園の庭には夏野菜の苗を植えています。年長児に見せながら植えたので、成長の様子を気にかけやすい場所を選んで、くま組ときりん組の靴箱の間にしました。順調に育ち、6月の初め頃からピーマン、ナス、ミニトマトの実を収穫しました。キュウリの赤ちゃんもお尻に黄色い花をつけたまま日に日に大きくなっています。収穫した野菜をお皿に入れて年長クラスで観察する時に、その都度クイズを出してみました。1問目は「キュウリの花は何色でしょう?」2問目の時は「ナスの花は何色でしょう?」3問目の時は「ミニトマトは1本の茎(房)には何個くらいついているでしょう?①1~2個 ②3~4個 ③5個よりもたくさん」こんな感じです。園庭やテラスで私を見つけると、「園長先生、黄色でしょ!!あの答えは紫でしょう?」というように次々と正解しています。ネットで検索したわけでもなく、図鑑を調べたわけでもなく、庭に行って自分の目で確かめて正解しているのです。
中には関心が薄く、収穫した野菜にも興味がなさそうな子もいますが、未知なことが多く吸収していくエネルギーを持っている幼い子どもたちには、より多くの体験と出会い、その時の経験からたくさんの事を学んでいって欲しいと願っています。
園長 熊田佳美