プラス思考を忘れずに

 今年の春は桜やチュウリップの花々の開花が例年に比べ早かったので、園 庭のつつじが追いかけるように咲いて植栽に色を添えてくれています。4月 から環境が変わった園児たちも自分のクラスの中に根を下し、笑顔で園生活 を送れるような時期になりました。その一方で、気を張って頑張っていた緊 張がゆるみ、本音が見え隠れし始める時でもあります。急にわがままを言っ たり弱気なことを言ったりし出すかもわかりませんが、子どもの言葉だけで 心配するのではなく、担任や幼稚園の先生たちにも園の様子を聞いてみてく ださい。お子さんが自身の枝葉を増やして成長していくために必要な育て方 のヒントが見えてくると思います。

 これからしばらくの間は、気候が良く戸外での活動が気持ちよい時期が続 きますね。子どもたちが思い切って園庭で遊べるように、砂場の砂の清掃、 補充やアスレチックと固定遊具の点検を専門業者で実施し、田んぼや植栽の 草取りを職員で行いました。また、年長児が田んぼに入って田植えをしたり、 子どもたちと花の種まきや夏野菜の苗植えを楽しんだりして子鹿幼稚園の 庭づくりをしていきます。年間行事のひとつ、春の親子遠足は、あいにくバ スを使っての遠出は叶いませんが、自然や遊具が程よく配置された地域の公 園にそれぞれ学年で出かけて親子揃って親睦を深められるようにと企画し ていますので、ぜひ楽しみにしておいてください。比較的長いゴールデンウ ィークも、それぞれのご家庭で過ごし方を考えておくと休日の時間を有効に 使えて楽しく過ごせるのではないでしょうか。どうせコロナで何もできない。 と考えるよりも嬉しいことや楽しいことの中から今できることを見つけて、 健康に過ごしましょう。

園長 熊田佳美