春の風を感じる季節になりました。昨年からの感染症対策の中での生活も一年が経とうとしています。今年度は保護者の皆様に園に足を運んでいただく回数が激減する中、ようやく実施できた「子鹿パーティーの劇の発表」でした。園児たちの舞台はいかかでしたか。
友だちと慣れ親しんで楽しそうにしている様子、先生の話を聞いて上手に行動している様子等々、しばらくぶりに見た園生活の一コマから我が子の成長を感じられたのではないでしょうか。その力は毎日の繰り返しの中で、様々な体験をしながら少しずつ積み重ねてきました。日頃、形では見えにくい部分の育ちを発表の機会に感じ取っていただけたものと信じています。学校教育においても体験学習の重要性が取り上げられていますが幼児教育もまた同じです。特に子鹿幼稚園では保育の特色の一つに挙げて園児たちが日々の体験や経験をたくさんできるように心がけています。
最近、年少組の子どもたちが「牛乳当番」を始めました。年中、年長組になるとリーダー活動があります。年少の牛乳当番は、先生と一緒に4人くらいずつで出かけて、「こんにちは」「牛乳を取りに来ました」「私(僕)は、○○組の~です」と名乗って1本ずつ牛乳を受取り、「ありがとうございました。」「さようなら」と一連のやり取りをした後、クラスの子どもたちの所まで牛乳を配達します。年中のリーダー報告は二人組、年長のリーダー報告は一人で職員室まで出かけます。どの子も、この当番がとても好きなようで、自分の番が巡って来るのを毎日楽しみにしている様子が伺えます。園児にとって、頼りにされて役に立つことができた喜びを感じられる魅力ある体験なのでしょう。
子どもが張り切って何かを頑張る姿は見ていてこちらも嬉しくなります。
園長 熊田佳美