お子さまの卒園・修了おめでとうございます

 園庭の花々が咲き出し、見上げると桜のつぼみも膨らみ始めました。いよいよ卒園・修了の時を迎えます。今年度は57名の年長児が卒園し、41名の年少児と53名の年中児が修了します。毎日積み重ねてきた園での集団生活の中で、たくさんの経験をして、どの子も大きく成長しました。

 昨年、突然に発令せざるを得なくなった「臨時休園」から一年が経ちました。この一年を振り返りますと、常に「感染症予防」がつきまとう生活だったように思います。ただ、園行事について年度の前半は何をするにも中止、休止、といったやり方で決定していたことが、後半は最善の時期、方法はどうしたらよいかと進めてこられたことに大きな違いを実感しています。また、保育活動中の園庭での戸外遊びは一年を通じて制限することなく行いました。おうち時間が増えて、室内で過ごすことが増えた子どもたちにとって、思いっきり走り回って、季節の移り変わりを体感しながら伸びやかに遊ぶことができたのは何よりも幸いに思います。先日、園生活最後の体育教室で年長の子どもたちがタイムリミット制のリレーをしていました。泣いたり笑ったり一緒に過ごした同士で一つのバトンを繋いでいく様子に胸が熱くなったと同時に、一人ひとりの走る姿の頼もしさ、逞しさに感動をもらいました。 

 ベストを尽くしているつもりでも至らぬ所もあり、時には不安や不快な思いをさせてしまった言動もあったかもわかりません。そんな私たち、園の教職員に寄り添ってくださっている保護者の皆様には、本当に感謝しています。心を込めて“ありがとうございます”の気持ちをお届けいたします。

 なお、子鹿幼稚園が加盟している「千葉市幼稚園協会」と最近ニュースで騒がれている「全国私立幼稚園連合会」は無関係の団体であること、申し添えておきます。  

園長 熊田佳美

大人気のリーダー活動

 春の風を感じる季節になりました。昨年からの感染症対策の中での生活も一年が経とうとしています。今年度は保護者の皆様に園に足を運んでいただく回数が激減する中、ようやく実施できた「子鹿パーティーの劇の発表」でした。園児たちの舞台はいかかでしたか。

友だちと慣れ親しんで楽しそうにしている様子、先生の話を聞いて上手に行動している様子等々、しばらくぶりに見た園生活の一コマから我が子の成長を感じられたのではないでしょうか。その力は毎日の繰り返しの中で、様々な体験をしながら少しずつ積み重ねてきました。日頃、形では見えにくい部分の育ちを発表の機会に感じ取っていただけたものと信じています。学校教育においても体験学習の重要性が取り上げられていますが幼児教育もまた同じです。特に子鹿幼稚園では保育の特色の一つに挙げて園児たちが日々の体験や経験をたくさんできるように心がけています。

最近、年少組の子どもたちが「牛乳当番」を始めました。年中、年長組になるとリーダー活動があります。年少の牛乳当番は、先生と一緒に4人くらいずつで出かけて、「こんにちは」「牛乳を取りに来ました」「私(僕)は、○○組の~です」と名乗って1本ずつ牛乳を受取り、「ありがとうございました。」「さようなら」と一連のやり取りをした後、クラスの子どもたちの所まで牛乳を配達します。年中のリーダー報告は二人組、年長のリーダー報告は一人で職員室まで出かけます。どの子も、この当番がとても好きなようで、自分の番が巡って来るのを毎日楽しみにしている様子が伺えます。園児にとって、頼りにされて役に立つことができた喜びを感じられる魅力ある体験なのでしょう。

 子どもが張り切って何かを頑張る姿は見ていてこちらも嬉しくなります。

園長 熊田佳美