一歩一歩前進できる年に

早いもので令和3年。謹んで新年のお慶びを申し上げます。

昨年は思いがけずコロナ禍での生活になり緊張が続く日々を過ごしました。保護者の皆様には毎日の検温や体調管理など園活動へのご理解やご協力を賜りましてありがとうございました。新たな年も健やかに過ごせますよう引き続きお力添えをよろしくお願いいたします。最近子どもたちから聞くようになった「○の呼吸、△ノ型」という台詞。社会現象にもなっているアニメに出てくる技のようですが、自身の呼吸、型で災いを封じ、笑顔溢れる元気な毎日にしていきたいですね。

これからの3学期は一年間の保育活動のうちの集大成の学期になります。2月には開催時期を遅らせた「子鹿パーティー」を予定しています。各クラスで取り組む劇は一人ひとりに配役があって、歌、台詞、踊りの振り付け、登場や退場のタイミング、舞台上での立ち位置など覚えることがたくさんあります。そして小さな役者たちが協力し合って一つの劇を作り上げていく実り多い活動です。どの子も今までに経験して身に付けてきた力が充分に発揮でき、達成した満足感を獲得できますように。また友だちと力を合わせることの大切さを実感できますように。どの子も主役であるかのようにきらりと光りますように。

 今年の干支は「丑(うし)」。十二支のはじまりという絵本のストーリーの中で、歩くのに時間がかかる牛は前の晩(大晦日)から御殿を目指して歩き出します。冬休みの終わり、ぎりぎりになってこの手紙を書いている私は牛を大いに見習わなければいけないですね。冗談はさておき、目標達成に向けて必要な動向をしっかり見極め、実り多い年にしたいと思います。

園長 熊田佳美