お子様の進級・ご入園おめでとうございます

 いつものように花々が咲き、いつものように小鳥のさえずりが響く暖かな春を迎えました。その一方で、未だかつてない危機的な状況に世界が陥ってしまっています。なんの罪もない子どもたちが、規制された条件の中で毎日を過ごさなければならない事に胸が痛みます。本来は、進級や入園を喜び合って、新しい出会いに感謝して、互いに親しみの気持ちを蓄積していく新学期。その新学期がいつものように過ごせなくなっている事にも切なさを感じます。憎き敵、時には命まで奪い取ってしまうウイルス感染には、一日も早い終息を祈るばかりです。

 安心して過ごせる平常の生活が戻る そんな嬉しい風の便りが届くまで、一人ひとりが安全な生活を心がけ、健康に十分留意して過ごしていきましょう。

 家庭生活を離れ集団生活の一歩を踏み出す新入園児、担任やクラスメイトが変わる進級児。子ども以上に保護者の皆様の心配や不安の方が大きいかもしれませんが、園ではお子さんが幼稚園の中で居心地の良い場所や好きな遊び、好きなお友だちを見つけられるように努めます。また、担任はもちろんのこと職員全員で協力し合いながら一人ひとりのお子さんに目を配り声をかけてサポートしながら保育いたします。子鹿幼稚園は、先生と子どもと保護者の皆様の距離が近く、気さくにお話ができる所がとても良いと思っています。もしもわからないことや心配なことなどがあった時は、ためらうことなく声に出すようにしてみてください。自分一人のエネルギーだけでは解決できないことも、周りの人がヒントをくれて安心に繋がっていくことでしょう。幼稚園生活の楽しさや充実感を皆が一緒に感じていけますように、どうぞ安心して私たちにお任せください。

園長 熊田佳美

お子さまの卒園・修了おめでとうございます

そよ風が暖かな春の空気を運んでくる季節となりました。その空間の中で元気いっぱい走り回り、声をあげながら遊ぶ子どもたちを眺めることが叶わない3月になってしまいました。このまま卒園・修了の時を迎えます。

今年度は48名の年長児が卒園し、52名の年少児と55名の年中児が修了します。毎日積み重ねてきた園での集団生活の中で、たくさんの経験をして、どの子も大きく成長しました。

園長という立場になると時おり決断が必要になる事があります。その決断は、園児はもちろんのこと、保護者の皆様、先生方、幼稚園に関わる皆様に多大な影響を及ぼします。自分の欲望は極力控え、その時々の状況で最善の判断ができるように精一杯努めているつもりでも、時に判断を誤り、ご迷惑や不快な思いをさせてしまう事もあるでしょう。(悪かったなあ)と気落ちしている時でも、大人の都合を知ってか知らずか普段と変わらず楽しそうにしている子どもたちに何度も救われました。また、幅広い心の受け皿を持って園に寄り添ってくださっている保護者の皆様には、本当に感謝しています。ありがとうございました。

出会いと別れを繰り返す春。この春は、思いを同じにして一緒に保育をしてきた先生との別れがあります。子鹿幼稚園の2才児保育“バンビルーム”を理想の形に方向づけてくれた「みい先生」お疲れさまです。そして、ありがとうございました。

園長 熊田佳美

 私の保育はこの子鹿幼稚園から始まり、20代の頃、園長先生やいくの先生と保育を共にしてきたというご縁もあって8年前に復職しました。時が経って、我が子を連れた卒園生と嬉しい再会が続いたり、今だからこそ必要とされている2歳児の保育に携わったり、日々の中でたくさんの素敵な体験とたくさんの喜びをいただきました。どうもありがとうございました。
 ニンマリ眺めたり、クスッと笑ってしまったり、子どもを見つめる大人のまなざしがいつも温かでありますように。 どうぞお元気で。 

本田 美穂子