いつものように花々が咲き、いつものように小鳥のさえずりが響く暖かな春を迎えました。その一方で、未だかつてない危機的な状況に世界が陥ってしまっています。なんの罪もない子どもたちが、規制された条件の中で毎日を過ごさなければならない事に胸が痛みます。本来は、進級や入園を喜び合って、新しい出会いに感謝して、互いに親しみの気持ちを蓄積していく新学期。その新学期がいつものように過ごせなくなっている事にも切なさを感じます。憎き敵、時には命まで奪い取ってしまうウイルス感染には、一日も早い終息を祈るばかりです。
安心して過ごせる平常の生活が戻る そんな嬉しい風の便りが届くまで、一人ひとりが安全な生活を心がけ、健康に十分留意して過ごしていきましょう。
家庭生活を離れ集団生活の一歩を踏み出す新入園児、担任やクラスメイトが変わる進級児。子ども以上に保護者の皆様の心配や不安の方が大きいかもしれませんが、園ではお子さんが幼稚園の中で居心地の良い場所や好きな遊び、好きなお友だちを見つけられるように努めます。また、担任はもちろんのこと職員全員で協力し合いながら一人ひとりのお子さんに目を配り声をかけてサポートしながら保育いたします。子鹿幼稚園は、先生と子どもと保護者の皆様の距離が近く、気さくにお話ができる所がとても良いと思っています。もしもわからないことや心配なことなどがあった時は、ためらうことなく声に出すようにしてみてください。自分一人のエネルギーだけでは解決できないことも、周りの人がヒントをくれて安心に繋がっていくことでしょう。幼稚園生活の楽しさや充実感を皆が一緒に感じていけますように、どうぞ安心して私たちにお任せください。
園長 熊田佳美