公平感を育てましょう

 地球温暖化の影響でしょうか。一年の中でも一番寒さが厳しい時期にもかかわらず、暖かいように感じる今日この頃です。凧上げや羽根つきのように天候に左右されるお正月遊びも存分に楽しむことができて良かったです。室内では、かるたやすごろく、トランプなど勝負を決めるカードゲームに関心が高まる時期ですが、いずれも相手があって初めて楽しさが感じられる遊びなので仲間と一緒に夢中になって遊べる良い機会になっているようです。勝負事はゲームの最中や勝負が決まった時に性格(人間性)が現れやすいです(笑)。一緒に遊びながら大人は分かりやすい子どものズルを見極め調整し、負けて悔し泣きする子をなだめ、力をつけている子に対し頑張りを認める言葉をかけるなど、一つの遊びの中ですることが案外たくさんあります。そして、そんなルールのある遊びを毎日繰り返しながら、自分の感情を上手にコントロールできる力がつき、公平さを学んでいる様子をみると子どもたちの成長を日ごとに実感しています。

いよいよ一年間の年度のまとめの時期に入り、子どもたちが話を聞いて理解ができている様子は、とても頼もしいと思います。と同時に、何でも分かっているのだと思うと子どもに対して発する言葉や態度には配慮しなくてはいけないと気が引き締まる思いです。子どもたち一人ひとりの様子が見えるお店やさんごっこを控え、先生たちも子どもたちもアイデアを出しながら準備に取り組んでいきます。保護者の皆様も園児とのやりとりを十分に楽しんでいただき、子どもたちにとって満足感たっぷりのお店やさんごっこになりますように。

園長 熊田佳美