成長の節目「プレーデー」

 台風や雨天の影響で延期になっていた「稲刈り」も無事に終わり、本格的 な「プレーデー(運動会)」に向けての活動時期を過ごしています。同じ学 年のクラス同士でホールに集まって、担任が踊るダンスを見たり真似して踊 ったりしながら振り付けを覚えている様子を見かけました。笑顔で飛び跳ね るように踊る子、真剣なまなざしでワンテンポ遅れて手足を動かしている子、 棒立ちのままの子など子どもたちの姿は様々です。今は踊らないけれどいつ かは踊るよねという気持ちを込めて「ちゃんと覚えてから踊りたいのか な?」と、棒立ちの子どもに敢えて聞いてみました。すると、ニコッと笑っ てうなずいていました。プレーデー本番では全員が表現できることが理想で すが、大勢の人を目の前にして体がすくんでしまう性格の子もいるかもしれ ません。出来ない後ろめたさのようなものを小さいながらに感じながら精一 杯立っているのだろうという見方で温かく見届けていただけたら嬉しいで す。昨年、そうだった子どもが今年は元気いっぱいに踊っています。

最後のプレーデーとなる年長さんには来年のプレーデーはありません。 一人ひとりがそれぞれに掲げる目標に向かって頑張る姿を応援し、達成でき るよう励ます毎日を過ごしていこうと思います。

竹の節目と節目の間は成長の幅が大きいように幼稚園の生活で「プレーデ ー」の節目を通して子どもたちは大きく成長することでしょう。秋は自然も 豊かな時です。園の内外でたくさんの自然にも触れ、日本の伝統行事や季節 ならではの行事を体験し伸びていく姿を想像してわくわくしています。

園長 熊田佳美