お子さまの卒園・修了おめでとうございます

 そよ風が暖かな春の空気を運んでくる季節となりました。いよいよ卒園・修了の時を迎えます。今年度は42名の年長児が卒園し、43名の年少児と 50名の年中児が修了します。毎日積み重ねてきた園での集団生活やたくさ んの経験をして、どの子も大きく成長しました。
先月の終わりに千葉県のマスコットキャラクター「チーバ君」が幼稚園に 来たイベントがありました。シーンと静まり返って司会のケンちゃんの言葉 に聞き入る姿、息を揃えて大きな声で「チーバく~ん!!」と呼ぶ姿、滑稽 なタイミングで大爆笑する姿…。どの姿を取っても心から楽しんで上手に 参加する様子が伺えました。日頃はおとなしい子もにぎやかな子も人見知り をする子も着ぐるみが苦手な子も、みんなです。また代表でステージに上が って「エビカニクス」を踊った年長さんが何とも頼もしかったこと!子ども たちがホールからいなくなってから片付けを済ませたスタッフの方々が開 口一番に「ここの子どもたちはおりこうさんですね」とおっしゃいました。 (そうでしょ、そうでしょう!!)心の中でそういいながら「そうですか?」 とにんまりしちゃいました。なぜなら会を上手に楽しむ子どもたちを見て私 も同じことを思っていたからです。あんなに純粋で子どもらしい子どもは園 の宝。その子どもたち一人ひとりの成長は私たち教師のやりがいでもありま す。これからも心と身体と考える力のバランスの良い人に成長されますよう にお祈りしています。
この一年間を振り返ってみますと、園児たちを通じて保護者の皆様の存在 がありました。私たちは、精一杯しているつもりでも至らぬ事も多々あった ことと思います。皆様のお力添えに職員一同、感謝の気持ちでいっぱいです。 ありがとうございました。

園長 熊田佳美

園児たちとのお約束

ことのほか今年の冬は寒さが厳しいように感じました。節分の豆まき行事の際に冬から春に季節が変わる話を園児たちにしたものの、春らしい温かさが恋しい毎日です。それでも幼稚園の庭では梅の花が咲き、ちゅうりっぷの芽や菜の花の丈が少しずつ伸びています。春を感じるとともに卒園や修了が近づき、嬉しさと淋しさが入り交ざった日々がやってきました。

園児たちとは毎学期の始業式や終業式で「挨拶をしましょう」「お話をよく聞きましょう」「友だちを大切にしましょう」の3つの約束を継続してきました。テラスで会った時などに「えんちょうせんせい、おはようございます」と自ら声をかけてくれる園児には「○○ちゃん、おはようございます。自分から挨拶ができて偉いね」と言葉をかけ、はずかしげに通り過ぎようとする子には「○○くん、おはようございます」とこちらから声をかけるように努めました。日中でも「おはようごじゃいます」と声をかけてくる年少さんやバンビルームの子もいますが、「こんにちは。挨拶できておりこうさんね」と褒めます。また、お帰りの時間などにクラスの前を通ると、担任の話を集中して聞いている子どもたちの姿が見られるようになり成長を感じるようになりました。幼いがゆえに友だちを叩いたり引っ搔いたりしてしまった時や中傷することばを発した時には「大切な友だちの体や心を傷つける事は絶対にしてはいけない」と職員室で厳しく叱り、気をつけると約束したこともありました。

純粋で素直な子どもたちは言われたとおりにしてみようとする力を持っています。出来なかったことができるようになり、今はできなくてもしようと努力していることが確認できた時、とても嬉しい気持ちになります。

ご家庭でもお子さんと「ゆびきりげんまん♬」のお約束、いかがですか。

園長 熊田佳美