初心を忘れず大切に

新年を迎え、幼稚園生活も一年間のまとめとなる三学期が始まりました。 今までの成長を確かめながら、より充実した日々が送れるようにしたいと思 います。

私事になりますが、今年の春は子鹿幼稚園着任から 30 年目の節目を迎え ます。これまでに、園児、保護者、職員、地域の皆様などたくさんの方々に 出会い、様々なできごとに遭遇し忙しくも充実した日々を過ごしてきました。 昨年の暮れのこと、今から約 30 年前に自分が描いた採用試験の作文を見る 機会がありました。テーマは「こんな先生になりたい」でした。(どんなこ と書いたんだったかなあ)学生の頃の丸文字が抜け切れない文字を目で追い、 恥かしくなりながら文章を読み進めていくうちに驚きました。当時も現在も 変わらない先生像だったからです。その内容は、「子どもの目線になって保 育ができる先生」です。達成できているか否かはさておき、なりたかった先 生に近づけるように日々目指しながら、これからも子どもたちと過ごしてい きたいと思います。今では、「保護者の目線になって保育ができる先生」と いう目標が一つ加わっています。

まだ幼い子どもたちは、見ること、することなど生活の中で初体験が多く あります。一つ一つの体験の時に感じたり知ったりする「初めての心」を私 たち大人が大切にしてあげたいですね。

皆様にとって健康で幸多き年でありますように。今年もよろしくお願いい たします。

園長 熊田佳美