子育てに必要な見極め

雲の無い青空を見ると初冬になったことを感じます。空気もひんやりとしてきました。これからはインフルエンザや胃腸炎など感染の病気も流行する時期を迎えます。手洗いうがいを励行することやお風呂上りに体を冷やさないようにすることなど気をつけて、健康に冬を越していけるように気をつけましょう。

先日、年少児のMちゃんが泣いて駄々をこねる姿を見かけました。聞けば、その日は登園してから半日の間に3回くらい泣いているとのこと。理由は、「まだお外遊びを続けたい」「ご飯の前にクラスのお友だちとゲームをしたい」「すぐにお弁当を食べたくなった」などなど。したい放題(笑)、とことんマイペースなMちゃんに“くすっ”と笑ってしまいながらも、そのMちゃんを受けとめてくれているクラスの優しいお友だちや担任の先生のお役に立てればと3つのお約束をしました。その3つのお約束は、「泣かない」「わがまま言わない」「我慢する」です。でも、この3つの特徴はすべてが幼い子どもたちによく見られる姿ですよね。家庭生活を離れ、幼稚園で集団生活をする中で、社会性を学んでいる子どもたちには、周りの人に迷惑をかけないように気をつけることや、お友だちを大切にすることを覚えて欲しいと願っています。言ってすぐに変わらなかったとしても繰り返し教えていくことで、まだ幼い年少さんでもきっと体得してくれるものと期待しています。ちょうどいいことに、この季節限定で子どもたちに効力を発揮するお約束の仕方があるので今回も使いました。決め台詞は、「サンタさんが見ているよ」です。ソフィアのパソコン(おもちゃのパソコン)が欲しいのだそうです。

ご家庭でもお子さんの要求を受け入れるか我慢させるかのさじ加減を見極める機会がたくさんあることと思います。両極端になり過ぎず、お子さん自身が上手に気持ちをコントロールする力を育てていけるとよいですね。

園長 熊田佳美