子ども同士の仲間意識

今年も園庭にある田んぼの田植えや夏野菜の苗植え、花の種まきなどこの季節ならではの経験を子どもたちと一緒にしました。年中さんは、お部屋の前にあるネットを使ってキュウリを育て始めました。ツルが伸びて花や実をつけた時にどんな反応が見られるのか今から楽しみです。身近な所で経験すること一つひとつが子どもたちの将来につながっていくものと思います。

春の親子バス遠足では、お母さんでなくお父さんやおばあちゃんに付き添ってもらった園児もいましたし、幼い弟や妹は託児にしておられたご家庭も多くありました。家族が皆で園児の遠足を応援してくださる気持ちが通じてか、気持ちの良い晴れの日に東京ドイツ村まで出かけてくることができました。新学期の新しい環境の中で1ヶ月頑張ってきた子どもたちにとっては、ちょうどいいタイミングで心身の開放感をもったのではないでしょうか。

遠足明けに登園した子どもたちは遠足前から比べるとリラックスしている様子が見られたり、友だちに「○○ちゃん一緒に遊ぼう」と名前を覚えて声をかけていたりと変化が見られました。遠足をきっかけに親しみの気持ちが芽生えて仲間意識がより高まったことがとても嬉しいです。

うちの子は、まだ友だちの名前を言わないし、いつも一人ですごしているのかしら…。そんな心配がある保護者の方もいらっしゃることでしょう。
友だち作りが得意な子もいれば苦手な子もいますし、自分のペースで遊ぶことを好む子もいます。様々なタイプの子どもたちが集団の中でコミュニケーションをとり、友だちを見つけるきっかけとなるようにクラスや学年で集まってゲームや集団遊びをしている様子を見かけることが増えました。ある日、幼稚園から帰ったら友だちの話をするようになった。なんてことがあるかもしれません。楽しみにしていてくださいね。

園長 熊田佳美