思いがけない寒の戻りに震えていた桜の花びらも満開になり、嬉しい春を迎えました。園児たちや保護者の皆様が楽しみにしておられる新学期が始まります。
職員も皆さんと同じくらいワクワクしながら新しい年度に向けて保育室の清掃・環境準備や保育活動計画の話し合い、園児の引継ぎなどをしっかりと進めておきました。また、園庭の遊具やアスレチックの点検、砂場の清掃・消毒、エアコンの内部分解洗浄を行い、子どもたちが安全に遊び、過ごせるようにメンテナンスも毎年実施しています。
園児も保護者も職員も、それぞれに新たな環境を迎えます。初めての集団生活や初めて関わる担任、お友だち、保育室。大人でも緊張や不安を持つくらいなのですから子どもが緊張感を抱くのは当たり前ですね。朝、自分一人で園バスに乗り込む時、靴箱で保護者が「じゃあね」とお帰りになる時、「大きな声で泣き叫ぶ」のスイッチがONになる子もいるのではないかと思います。その瞬間、わが子を手放すのは辛いことでしょう。先生やお友だちが優しくないのではないか。離れたクラスに一緒になりたかったお友だちがいたのではないか。たくさんの理由が思い浮かぶと思いますが、一番の辛い理由は、大好きなお母さんと離れることです。社会生活の一歩を踏み出すための試練だと考えて、お子さんと一緒に頑張りましょう。笑顔で送り出し笑顔で迎える。そんなお母さんでいてくださいね。子鹿幼稚園は、先生と子どもと保護者の皆様の距離が近く、気さくにお話ができる所がとても良いと思っています。もしもわからないことや心配なことなどがあった時は、ためらうことなく声に出すようにしてみてください。自分一人のエネルギーだけでは解決できないことも、周りの人がヒントをくれて安心に繋がっていくことでしょう。
幼稚園生活の楽しさや充実感を皆が一緒に感じていけますように。
園長 熊田佳美