羽化を迎える蝶のように

 園庭の紫陽花が咲き始め、夏野菜の収穫も少しずつ始まる季節を迎えまし た。毎年この時期には田んぼとホールの間にフェンネルという名のハーブが ふさふさと伸びます。この葉っぱにアゲハ蝶が卵を産み、幼虫になったとこ ろを見つけた年長さんが飼育ケースに入れてお部屋で観察しています。今は サナギになり2週間ほどで蝶になるのを楽しみにしているところです。また パンジーの花にはツマグロヒョウモンという蝶が卵を産み、這い出した幼虫 がサナギになってミニトマトの葉っぱの裏にぶら下がりました。この春に新 しい環境での生活をスタートしたばかりの時は気持ちも行動もなんとなく ふわふわして定まらなかった子どもたちが自分の居場所が定まり友だちを 意識するようになり始めました。また担任への親しみの感情も日に日に強く なりつつあるようです。まもなく大空に羽ばたく蝶と同じように幼稚園の中 で伸びやかに本領を発揮していく姿を楽しみにしたいと思います。
 子どもたちが大好きなプール活動の期間が始まりました。天候と気温の上 昇を見ながら安全に楽しい水遊びを実施したいと思います。これからの時期 は、日中気温が高くなるために体調をくずし、ウイルス感染によるプール熱 など発熱の症状を伴う伝染病の発症が多くなります。せっけんを使って丁寧 に手洗いをし、しっかりとうがいをして予防を心がけましょう。 実を言うと私は一足先に喉の風邪をひいて声が出なくなり「園長先生はおば あちゃんの声にしちゃったの?」と年少さんの女の子に真顔で言われたりし ました。「お大事にしてくださいね」と見舞う声かけもいただき嬉しかった です。でも体はきつかったので油断はもうしないようにします。保護者の皆 様も心身の疲れをためず、体調を崩されないようにお気をつけくださいね。

園長 熊田佳美

 

体験して覚えていく大切さ

 年長さんが田植えをした田んぼの苗や深緑を吹き抜ける風が気持ちの良 い季節になりました。気温も上がり始めたこの季節は様々な植物が枝葉をぐ んぐん伸ばし花や実をつけて私たちの目や舌を楽しませてくれています。

 田んぼの他にもジャガイモ畑やミニミニガーデンの野菜や果物の収穫が これから毎日のように続くので子どもたちは楽しみにしているようで「園長 先生、畑が乾いているみたい」「田んぼのお水がなくなっているよ」と知ら せに来てくれます。よく観察している証拠ですね。

 PTA総会では、交通事故のニュースを受けて「命の大切さ」について話 題に取り上げて話をしました。子どもたちには自分の命を自分で守る意識や 行動を覚えていくように教えること、幼い子どもたちが未熟なところは私た ち大人が守ってあげることが必要です。幼稚園ではケガや事故を未然に防げ るようにできる限り環境を整えて職員が配慮するようにしていますが、時と 場合によっては思わぬケガが発生することがあります。そのほとんどは事前 に十分気をつけて活動を行うようにしているので小さなケガで済むことが 多いです。手当てをしてあげながら子どもたちには次に行動で気をつけるこ とを具体的に教えるようにしています。子どもたちは自分で体験をした思い や痛みはよく覚えていて一度痛い思いをすると次は気をつけるようになっ たりします。ケガをさせたくないからと体験を制限するよりも戸外で手足を 十分に使って遊ばせたり道具を使って作業をさせたりする経験をできる限 り多くする方がはるかに身のこなしが良く手先が器用な子どもになるでし ょう。身のこなしや手先が器用になれば不注意でケガをすることも自然と減 ります。私たち大人が安全な遊び方や使い方をしっかりと伝えながら子ども たちが様々な体験を増やしていけたら良いですね。

園長 熊田佳美

平成から令和へ

 ふと見上げると、さみしかった木々の枝に鮮やかな黄緑色の新芽が出ていました。春の季節は初夏へと移りつつあるようです。入園、進級から一週間がたち、どのクラスも少しずつ通常のサイクルでの園生活が回り始めている様子が見られるようになってきました。朝の登園時は淋しさからまだ泣いている園児も見られますが、名前を呼んでもらってなぐさめながら抱っこしたり手を引いたりしてもらい、時間の経過とともに淋しさを忘れて園にある遊具で遊んでいます。中には、まさかうちの子が泣くとは思わなかった!という保護者の方もおられることでしょう。自分の傍らにいつもいてくれたお母さんと離れるのですから、お子さんの自然な姿として受け止めてあげましょう。     

子鹿幼稚園の園庭は数えきれないくらいの樹木や植栽に囲まれているのでたくさんの鳥たちのさえずりが絶えません。かわいい小さな子どもたちに「待っていたよ。ここでたくさん遊んで、大きくなっていこうね」と声援を送っているかのようです。一年前の年少さんが年中に進級し、安定している姿の頼もしいこと!そして新年長さんに至っては声量の大きさや張り切って行動する後姿に幼稚園を支えてくれる立派な年長児になってくれるものと期待が高まります。

天皇陛下の退位と即位が行われるゴールデンウィークは今年に限り10連休。皆さんどんな風に過ごされますか?私は密かに連休明けの新入園児の気持ちの戻りが不安です(笑)。幼稚園の事、忘れないでくださいね。休み中に平成から令和へと時代が変わります。この機会にまだ経験してなかった事にチャレンジして好きなことを探してみるのも良いかもしれませんね。

嬉しいこと、楽しいことを実行して次に頑張るエネルギーをフル充電できるように予定をたてておきましょう。

園長 熊田佳美

良いスタートになりますように

花々が咲き、小鳥のさえずりが響く暖かな春を迎えました。お子様の進級、 入園おめでとうございます。去る4月1日に新しい時代の元号が発表されま した。予定時間が過ぎ、ちょっぴりじらされるように発表された「令和」の 二文字。万葉集の唄の一つ「梅の花」から引用されたそうです。新元号に込 められた願いにあやかって、子どもも大人もそれぞれの花を咲かせ和やかな 風が通る園生活になるようにしたいと思います。

家庭生活を離れ集団生活の一歩を踏み出す新入園児、慣れ親しんだ担任の 先生やクラスメイトが変わる進級児。子ども以上に保護者の皆様の心配や不 安の方が大きいかもしれませんが、新学期の4月、園ではお子さんが幼稚園 の中で居心地の良い場所や好きな遊び、好きなお友だちを見つけられるよう に努めます。また、担任はもちろんのこと職員全員で協力し合いながら一人 ひとりのお子さんに目を配り声をかけてサポートしながら保育いたします。 “笑顔で送り出し笑顔で迎える”そんなお母さんでいてくださいね。

子鹿幼稚園は、先生と子どもと保護者の皆様の距離が近く、気さくにお話 ができる所がとても良いと思っています。もしもわからないことや心配なこ となどがあった時は、ためらうことなく声に出すようにしてみてください。 自分一人のエネルギーだけでは解決できないことも、周りの人がヒントをく れて安心に繋がっていくことでしょう。幼稚園生活の楽しさや充実感を皆が 一緒に感じていけますように、どうぞ安心して私たちにお任せください。

園長 熊田佳美

お子さまの卒園・修了おめでとうございます

そよ風が暖かな春の空気を運んでくる季節となりました。いよいよ卒園・修了の時を迎えます。今年度は53名の年長児が卒園し、50名の年少児と 46名の年中児が修了します。毎日積み重ねてきた園での集団生活やたくさんの経験をして、どの子も大きく成長しました。

何を隠そう私はコーヒー好き。コーヒーとチョコレート組み合わせが私にとっては最強のおやつです。通勤時にも時々コーヒーショップに寄りますが、そこでこんな光景を目にしました。自動ドアが開いて常連さんらしき初老の男性が店内に入ってきたのでカウンター内にいた店員さんが笑顔で「いらっしゃいませ」と挨拶し、別の一人が「いつものお席でよろしいですか」と男性の身体をサポートするように着席を促していました。男性は杖を持参しており、目が不自由なようでした。男性が注文したコーヒーをテーブルまで運んだ店員さんは「いつものようにミルクだけ入れますね」と言いながらカッ プの取っ手の位置を丁寧に教えていました。しばらくしてコーヒーを飲み終えた男性が「ごちそうさま」と席を立ちあがると今度は先ほどとは別の店員さんがカウンターの中から出てきて「トレイはそのままでいいですよ」と声をかけ、自動ドアまでの移動のサポートや片づけをしていました。

自分の表情を相手が見えるとか見えないとかにかかわらず、笑顔で迎えていた店員さん。他のお客さんの接客と同時進行でかわるがわる男性のサポー トをしていた店員さんたち。一見ごく当たり前で何気ない光景ではありますが、見られているかどうかに関係なく行いができて他人任せにせず自分で考えて行動できる人はとても輝いて見えました。子どもたちにもそんな風に育っていって欲しいと願っています。

この一年間を振り返ってみますと、園児たちを通じて保護者の皆様の存在がありました。至らぬ私たちにお力添えいただいたこと、職員一同、心より感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

園長 熊田佳美

楽しかったお店やさんごっこ

立春を過ぎてから上着が要らないほどの暖かい日と雪がちらついて凍りそうなくらいの寒い日がジェットコースターのように繰り返すうちに春が近づいてきました。猛威を振るったインフルエンザ感染の発症も園内では少なく、学級閉鎖等がなく過ごせてほっとしている所です。卒園や修了に向けての大切な一日一日。幼稚園でも家庭でも油断せずに引き続き健康に留意して過ごしましょう。検温のご協力もよろしくお願いいたします。

先日のお店屋さんごっこでは、こじかモール~平成最後の売り尽くしセール~にご来店いただきまして誠にありがとうございました。保護者の皆様がおいでになった次の日、園児たちは売り手と買い手に分かれてお店やさんごっこの続きを楽しみました。一日目同様「いらっしゃいませ~!」

の声出しをして張り切って売り手になっていたのは勿論のこと、ゲームセンターの売り場係員をしていた年長児が、かがみ込んで年少児の高さになり優しく声をかけている姿も見かけました。また、カラー帽子を被ってお財布の入った絵本袋を持って買い物に出かける園児たちはみんなスキップをしていました(笑)ウキウキ気分を抑えられなかったのでしょう。

チケットを握りしめこじかナルドに向かう年中児の表情も満足そうにニコニコ笑顔。本物の菓子や飲み物も特別な楽しみだったのですね。一人ひとりが、10円、50円、100円とお菓子チケットの買い物が進んでいるかどうか絵本袋をのぞき込んでみましたが、チョイスした内容からその子らしさが伝わってきて、思わずにんまりしちゃいました。

園長 熊田佳美

子育てに必要なマジック

一年の中でも一番寒さが厳しい時期。冬休み明けからインフルエンザの感染注意報も耳にするようになりました。手洗いうがいの励行はもちろんですが、十分な睡眠やバランスの良い食事、適度の運動を心がけて病気への免疫力を高めるように心がけましょう。

今年の新年のお楽しみ会は「アンディ先生のマジックショー」。手品でした。会に先駆けて始業式には3人の年女の先生たちからマジックの披露がありました。種明かしを知らないと大人でも「えっ?!」と思うような手品をみると不思議を感じます。たまにインチキっぽい?(笑)手品があっても子どもたちは目をキラキラさせて声を出して感動していました。

いい意味で子どもたちは騙されやすいです。子どもを相手に良くない嘘はついてはいけませんが、子どもの気持ちに添って作り話をしてあげた方がいい時があったりもします。子どもについた嘘がやる気力や慰めにつながって子どもの行動にいい影響を与えることがあるからです。私はたまに担任の先生から声がかかり、一芝居うちに行くこともあります。素直な気持ちを持っている子どもたちは大人の言うことを信じて反応します。心して演じなければと思います。成長していつか信用しなくなる時が来たら、その時は、もうだましが効かない年齢に育ったのだと思いましょう。

いい意味で子どもをその気にさせるのは育児のマジックだと思います。私たち大人が一人ひとりの子どもの成長に必要な手品のコツをつかんでマジックを成功させていけたらいいですね。

園長 熊田佳美

新しい時代を迎えて

謹んで新年のお慶びを申し上げます。今年は30年間続いた平成の時代から新しい元号の時代に変わる年ですね。新時代を迎える年の初めということもあり、一段と新たな気持ちが高まります。昨年の終わりに2学期の保育活動を振り返る反省会を職員で行いました。クラス運営や幼稚園運営についての一人ひとりの先生たちから話を聞き、改めて子どもたちが日々の積み重ねで力をつけて伸びていることや保護者の皆様に力添えをいただいていることを感じました。

また先生たちからは反省すると同時に3学期に向けての課題や目標が掲げられ、学年度末の保育のしめくくりと進級や就学への繋ぎが安心して迎えられる気持ちになりました。子どもたちの育ちの課題やクラス運営の目標が一つずつ達成され、より良い毎日が送れるように、私も判断力を磨き日々の保育運営のサポートができるように努めたいと思います。

「笑う門には福来る」という言葉があります。長い一年の間には笑ってばかりはいられない時や涙があふれる辛い出来事に直面する時もあるかもしれません。そんな時には笑っている場合ではないかもしれませんが、次に気持ちを切り替える時にこの言葉を思い出し、いつも前向きな姿勢で自分が掲げた目標に近づいていけたら嬉しいですね。前進していくためのパワーの源となる目標をご家庭でも掲げてみてはいかがでしょうか。

これから迎える時代が皆様にとって健康で幸多き年でありますように。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

園長 熊田佳美

勤労感謝の日

「澄みきった青空のよ~うに~♬」と年長さんのオペレッタの歌声が響く 季節になりました。晴天の日に空を見上げると、歌詞通りの雲一つないきれ いな青空が広がっていて初冬になったことを感じます。日中は暖かな陽ざし でも朝晩は急に冷え込みます。これからはインフルエンザや胃腸炎など感染 の病気も流行する時期を迎えます。手洗いうがいを励行することやお風呂上 りに体を冷やさないようにすることなど気をつけて、健康に冬を越していけ るように気をつけましょう。ちなみに、日ごろから外でたくさん遊んでいる 子どもは冬の時期に風邪を引きにくい傾向があるようです。

毎年、勤労感謝の日を迎える時期になると、職場体験で中学生が幼稚園に もやってきます。園児たちを迎える前から園児が帰った後までの仕事を見学 し、お兄さん先生やお姉さん先生として園児たちと遊んだりお世話をしたり して過ごしました。最終日には園児たちに絵本の読み聞かせも体験していま した。ほんの数日の関わりですが、お兄ちゃんやお姉ちゃんの取り合いっこ が起こるくらい人気だったみたいです。最終日に中学生たちに率直な感想を 聞いてみました。「人懐っこくて素直な子どもたちだった」「一緒に遊んでも のすごく疲れた。体力がいる仕事だと思った」「遊び方、接し方、掃除の仕 方など色々難しいと思った」「年中の男の子で歯が抜ける場面があり、人類 の成長を感じた」(笑)中学生って面白いですね。将来の夢は様々みたいで したが、「どんな仕事に就くにせよ興味関心を持ったら積極的にチャレンジ して生活体験を豊かにしておきましょう。自分のため、世の中のために働け る人になってください」と言葉を贈りました。

立場や形は違ってもみんな日々働いています。子育てだってそうですね。 「勤労感謝の日」は皆がお互いに感謝の気持ちが持ち合える日になりますよ うに。

園長 熊田佳美

楽しめる人に

平成最後のプレーデーは予定していた日に全員出席で無事に終えることができました。ご家族の皆様には、準備、競技への参加、保護者席からの声援、片づけなど様々な協力をいただきまして本当にありがとうございました。たくさんの方々に応援されて、園児たちはいつも以上に張り切っていたように感じました。年少、年中、年長と成長していく姿をご覧いただけたのではないでしょうか。今年は最後のプレーデーを迎える年長児に、「“もう一回”は無いから、思い切り力を出し切ってね」と言葉をかけておいたのですが、当日の年長児の子どもたちの姿に何度も目頭が熱くなりました。

最近、社会で活躍できる人の育成について「非認知能力(意欲・持久力・集中力など。知能指数などとは違い、数字で計り知れない力)」の必要性が重要視され、教育・保育要領が改訂されました。子どもたちを見ていると、この力が着々と備わっていることが感じられて嬉しい限りです。

この頃は急激に朝晩と冷え込むようになり、一気に秋本番を迎えました。

この季節は、ふれあい動物園、サツマイモ掘り、収穫祭など自然を通じての行事が続きます。自分たちよりも小さい動物たちに餌やりをしたり抱っこをしたり、ポニーの背中に乗って園庭を歩く体験、汗をかきかき土を掘ってサツマイモを収穫する体験、秋の食材を調理して食す体験。どれも皆、心もお腹も満たされる楽しい活動になることでしょう。「楽しい」気持ちは、またやってみたいという意欲やもっとやっていたいという集中力、脳への刺激がたっぷりです。物事を楽しめる。楽しい気持ちで物事に取り組める。そんな子どもたちであって欲しいですね。

園長 熊田佳美